マリメッコ半幅帯を主役にしたコーディネート
10連休最終日の昨日、「キモノでジャックin静岡」というイベントが静岡市の駿府城公園であり参加してきました。
着物好きが所定の日時に集まって一緒に写真撮影するイベントで、都道府県単位で全国各地で開かれてます。静岡県では2~3か月に一度の頻度で県内各所で実施され、私は3年前からよく参加しています。
着物であればどんなスタイルでもウエルカムなので、振袖や訪問着さらには黒留などのフォーマル着物から木綿のふだんぎ着物、さらには和洋ミックス着こなしまで、
いろんな着こなしの仲間が集うので、見ているととても楽しく刺激を受けています。
だから参加するときには何を着ていくか、どんなコーディネートにするか小物まで気合が入ります。
昨日のコーディネートはこれです。
マリメッコの半幅帯を締めることは前から決めていたのですが合わせる着物をどうするか悩んでいました。
インテリアも着物も同じですが、デザインやコーディネートで足し算と引き算のバランスが大事なんですよね。
今回はマリメッコのウニッコ柄の帯を目立たせたかったので、着物は同じ紫系の無地着物をチョイス。
帯揚げや帯どめは紫の反対色である黄色を差し色的に入れて、引き締めたつもりです。
半襟は100円ショップで求めた手ぬぐいを四つ折りにして安全ピンでとめただけ、
切ってもいないのでそのまままた手ぬぐいとしても利用できます。
このやり方だと手軽に半襟を色々変えることができます。
この着物は亡くなった祖母のものです。
着物に目覚めた時に家に祖母の着物が大量あり、しかも捨てられる寸前だったので、それを貰い受けました。
祖母の着物を祖母の持っていた帯で合わせると、やはり年寄っぽい雰囲気になってしまうので、仕事柄たくさん持っていたカーテンサンプルやインテリア用の布地で帯を作るようになりまりました。
マリメッコをはじめ北欧のインテリアファブリックは日本のインテリアとも馴染みがいいので、着物にも合うだろうと思っていましたが、ぴったりでした。
12年前に北欧(ストックフォルム、ヘルシンキ、コペンハーゲン)を旅したことがあります。その時現地の布屋さんのショールームで撮影した写真がこちら。
壁にタペストリー的に飾られている赤と白のファブリックの柄とても日本的だな~と思って写真におさめたのですが、現地ではほかにも和的な要素のテキスタイルデザインも多く見かけました。
日本も北欧も自然が豊富で自然に寄り添った暮らしを大事にしているところは共通だからだと思うのですが、北欧のファブリックは長い冬の間、温かく過ごすこと意識して明るいポップな色合いが多いです。
それと比べると日本の伝統的な着物生地は淡い色合いや渋めのものが多いのですが、これは日本が北欧に比べて高温多湿だからでしょう。
徒然草で吉田兼好法師が家づくりについて述べた箇所では「住まいは暑い夏場を意識して作るべき」と書かれています。