農家でならではの「お茶の葉料理」あれこれ
新茶のシーズンです。
農家の我が家もお茶を作っていますが、ミカン畑のすみで自家用に少し作っているだけです。本格的にやっているお茶農家さんは機械で収穫しますが、少量の我が家の場合は手動です。
手動というと「手摘み」と思われますが、植木屋さんのハサミたいなものに刈り取った茶葉が入る袋がついているものを使います。
収穫した茶葉は近所の製茶工場に持っていき荒茶にしてもらいます。
通常お茶やさんで売られているお茶はいくつかの農家の荒茶をブレンドしてさらにもう一度火入れ(加熱処理)したものが売られてているのですが、我が家の場合はうちのお茶の葉だけで、しかも再度の火入れをせず荒茶の状態で飲んでいますので、巷で売られてるのはちょっと異なります。
人に差し上げると「フレッシュで美味しい、こんなお茶初めて」と、お褒めいただけることが多いのですが、それは火入れの回数が少ない荒茶だからかなと思います。
今年の新茶ですが、春先に寒い日が続いたこともあり生育が遅く味も例年に比べるといまひとつですが、はやり子供のころから飲みなれている我が家のお茶が一番おいしいと思います。
さて、今の時期にお茶を作っているからこそ楽しめるのがお茶の生葉を使った料理。
お茶の葉の収穫が終わったあとも取り残しのお茶の葉をつんできては味わっています。
お茶の葉の料理というと天ぷらが有名なんですが、
アレンジ好きなのでいろいろ試作して楽しんでいます。
今まで作ったお茶の葉料理を紹介します。
お茶の葉をバジル代わりに使ったパスタ(味はペペロンチーノ風)
ジェノベーゼペーストからヒントを得て
お茶の葉のペーストを作ってニョッキとあえました
こちらもバジル代わりに使ってカプレーゼ
筍の木の芽和えを山椒の葉でなくてお茶の葉でやってみた
白和えにも軽く茹でた茶葉を使ってみました
てまり寿司に入れたり
チャーハンに入れたり
ミントの代わりに使ってモヒートもどき
お酒が苦手なので中身はアルコールなしのサイダーですが・・・
こんな風にこの素材をほかにどんな使い方ができるか
どんな味わい方があるのか考えながら
作っている時間がワクワクして私はとても好きなんです。
お茶の葉料理を作ってみたいけど、
生茶葉が手に入らない場合(大抵の人はそうだと思われますが)
製茶されたお茶の葉を水でもどして使ってもいいです。
生ならではフレッシュ感は残念ながらないものの
生では感じられない緑茶の香りが楽しめると思います。
お気に入りのカフェ「スペースえんや」
おススメ紹介
アンティークと珈琲の香漂う上質なくつろぎ空間
富士宮小泉のGALLERY&CAFEスペースえんや
先週の土曜日に久しぶりにスペースえんやを訪ね
ハワイコナを味わいながらくつろぎのひと時を過ごしてきました。
お店も大好きなんですが、
やっていらしゃるご夫婦がとても素敵で憧れの方々です。
珈琲好きが高じて会社を早期退職してお店を始めたご主人、
パッチワークをやっていた奥様のギャラリーを兼ねたお店を開いたそう。
珈琲も美味しいのですが、その味わいを増しているのがここの空間。
奥様がご自身が好きで集めたというアンティークの家具やステンドグラス、
照明、建具枠などステキなものがいっぱいあります。
私は最初この店を訪ねた時、この店舗設計には
デザイナーか設計士がしっかりかかわっているのだろうと思い、
誰に頼んだのか聞いてみました(建築の仕事をしたいたので職業病ですね)。
帰ってきた答えは意外なものでした。
大工の棟梁と奥さんが打ち合わせを重ねて作ったもので
設計士やデザイナー、インテリアコーディネーターの
類はかかわっていないそうです。
自身のコレクションのアンティークを見せて、
これらが生きる空間を作ってほしいとの
オーダーを棟梁にしたのだとか。
自身の好きなものや求める世界観をしっかり持っていた奥様だからこそ
できた統一感あるこだわりの空間だと思います。
奥様もすごいですが、棟梁にも感動しました。
腕もすごいのですが、オーダーを忠実に聞き
求めているものを作り上げられる職人さんは
実はなかなかいませんから。
ゆったりと大人のくつろぎ時間を過ごしたい時にお勧めの場所です。
今は営業が土日だけになってしまったのが少し残念ですが
ずっと続けていてほしいお店です。
営業 土曜日曜 10:00~18:00
富士宮市小泉1538-14
℡ 0544-25-0323
久しぶりのおばんざいライブ
料理好きの友人とおばんざいシスターズを結成してイベントで料理をふるまう活動をしています。
4月28日はその友人のみゆきさんが主催するおばんざいライブがありました。
食事つきのライブで私たちが作った料理をビュッフェ形式で先に食べて頂いてから
ライブの演奏が始まります。
今回私は里芋の豆腐ソースグラタン、ピクルス、サイダー寒天を作りました。
他の二人がローストビーフ、ミートソース、サラダ、煮物、焼きドーナツなどを作って
20品ほどがテーブルに並びました。
この日お客様に好評だった里芋の豆腐ソースグラタンの作り方は昨日のブログで紹介しています。
今回のライブはエレキ津軽三味線と篠笛でした。
アーティストの方も着物なので私たちも着物姿でお客様をおもてなし。
同じ着物教室であったみゆきさんと始めたのがおばんざいシスターズです。
今はそれに私たちのお姉さん的存在の友人も加わって3人になりました。
おばんざいシスターズ3姉妹です。
真ん中がお姉さんで右がみゆきさん。
食事をふるまうときにはカフェの女給さんをイメージしたエプロンをつけました。
そしてこの日の着物は銘仙
私が着物にはまったきっかけが朝ドラ「花子とアン」で主人公たちが来ていた
銘仙着物の色鮮やかさに魅せられたからでした。
そのドラマの中で主人公の妹かよちゃん(黒木華さん)がカフェの女給になった時
銘仙着物に白エプロンのスタイルだったのでそれを意識しました。
エプロンの下はデニムのロングスカートをリメイクして作ったシージンズ半幅帯、
それに黒のベルトを締めてます。足元は靴です。
エレキ三味線なのでロックな感じを出しました。
残り野菜と豆腐ソースで作るヘルシーグラタン
グラタンが好きでよく作ります。
ホワイトソースを使うときもあるけど
最近は豆腐で使ったソースを代わりに活用することが多いです。
その方がヘルシーというのもありますが、作るのが簡単だから。
4月28日に開催したおばんざいライブでふるまったのがこれ。
里芋と切り干し大根をメインの具にしたグラタンです。
両方ともその時我が家にたくさんあったもの。
畑に残っていた大根を春の種まきのために根こそぎ抜いたもので
切り干し大根を作っていました。
それと里芋も悪くなる前に使い切ってしまいたかったから活用しました。
レシピ
①具材の下ごしらえ
・里芋は皮をむいて一口サイズに切り水から茹でます
(パスタ茹でる時のように塩を入れておきます)
柔らかくなったらざるに上げて水気を切ります
・切り干し大根は水に戻しておきます。
②豆腐ソースづくり
木綿豆腐をミキサーに入れます。
鶏ガラスープの顆粒と塩コショウを加えてスイッチon.。
※今回は30人前で木綿豆腐4丁使いましたが量はお好みで加減してください。
③盛り付け
耐熱皿に具材を並べます。
今回は里芋、切り干し大根のほかベーコンとネギを炒めて入れました。
豆腐ソースを上からかけてゴムベラなど具材の上にまんべんなく広げます。
ソースの上からとろけるチーズとパン粉をかけます。
ソースがヘルシーな分、チーズはたっぷりかけてます。
④焼き上げる
基本的に具材には火が通っていますし、豆腐も生で食べらえるものなので
チーズが溶けて表面に焦げ目がつく程度でよいです。
私はキッチンコンロに付属されている魚焼きグリルで焼きました。
今回のグラタンのうおうに中までじっくり火を通して加熱するより
表面をこんがり焼きあげたい料理の時はその方が断然早いです。
マリメッコ半幅帯を主役にしたコーディネート
10連休最終日の昨日、「キモノでジャックin静岡」というイベントが静岡市の駿府城公園であり参加してきました。
着物好きが所定の日時に集まって一緒に写真撮影するイベントで、都道府県単位で全国各地で開かれてます。静岡県では2~3か月に一度の頻度で県内各所で実施され、私は3年前からよく参加しています。
着物であればどんなスタイルでもウエルカムなので、振袖や訪問着さらには黒留などのフォーマル着物から木綿のふだんぎ着物、さらには和洋ミックス着こなしまで、
いろんな着こなしの仲間が集うので、見ているととても楽しく刺激を受けています。
だから参加するときには何を着ていくか、どんなコーディネートにするか小物まで気合が入ります。
昨日のコーディネートはこれです。
マリメッコの半幅帯を締めることは前から決めていたのですが合わせる着物をどうするか悩んでいました。
インテリアも着物も同じですが、デザインやコーディネートで足し算と引き算のバランスが大事なんですよね。
今回はマリメッコのウニッコ柄の帯を目立たせたかったので、着物は同じ紫系の無地着物をチョイス。
帯揚げや帯どめは紫の反対色である黄色を差し色的に入れて、引き締めたつもりです。
半襟は100円ショップで求めた手ぬぐいを四つ折りにして安全ピンでとめただけ、
切ってもいないのでそのまままた手ぬぐいとしても利用できます。
このやり方だと手軽に半襟を色々変えることができます。
この着物は亡くなった祖母のものです。
着物に目覚めた時に家に祖母の着物が大量あり、しかも捨てられる寸前だったので、それを貰い受けました。
祖母の着物を祖母の持っていた帯で合わせると、やはり年寄っぽい雰囲気になってしまうので、仕事柄たくさん持っていたカーテンサンプルやインテリア用の布地で帯を作るようになりまりました。
マリメッコをはじめ北欧のインテリアファブリックは日本のインテリアとも馴染みがいいので、着物にも合うだろうと思っていましたが、ぴったりでした。
12年前に北欧(ストックフォルム、ヘルシンキ、コペンハーゲン)を旅したことがあります。その時現地の布屋さんのショールームで撮影した写真がこちら。
壁にタペストリー的に飾られている赤と白のファブリックの柄とても日本的だな~と思って写真におさめたのですが、現地ではほかにも和的な要素のテキスタイルデザインも多く見かけました。
日本も北欧も自然が豊富で自然に寄り添った暮らしを大事にしているところは共通だからだと思うのですが、北欧のファブリックは長い冬の間、温かく過ごすこと意識して明るいポップな色合いが多いです。
それと比べると日本の伝統的な着物生地は淡い色合いや渋めのものが多いのですが、これは日本が北欧に比べて高温多湿だからでしょう。
徒然草で吉田兼好法師が家づくりについて述べた箇所では「住まいは暑い夏場を意識して作るべき」と書かれています。
食(野菜中心のアレンジご飯)のイベント活動
おばんざいシスターズ
着物と料理が共通の趣味の友人とおばんざいシスターズを結成して、
各種イベントで料理づくりを担当したり、ケータリングをしています。
私が作るのは家でとれた旬の野菜をふんだんに使ったアレンジメニューが中心です。
おばんざいシズターズとしての次回の活動は2019年6月30日のほとり祭りです。
詳細が決まったらこのブログお伝えします。
ケイタリングについてのご相談やご依頼はmailにてご連絡ください。
livedesign510★gmail.com(★を@に変換してください)
農産物のマルシェ販売
我が家でとれたミカンや野菜などを時々マルシェで販売させていただいております。
ただ販売するだけでなく美味しい食べ方をお伝えしています。